本日は少し記事の趣向を変えて、靴のある部分にフォーカスを当ててみたいと思います。
靴のある部分..
それは、こちら!

つま先のメダリオン
メダリオンという呼び方もあれば、ブローグ、穴飾り。名称は色々あると思います。
フォーマルタイプの靴よりもどちらかというとカジュアルなものに施されている事が多いと思いますが
このメダリオン、一体どれだけの種類が市場に出回っているのでしょうか?
例えば、イギリス最高峰の1つ。エドワードグリーン。
確認してみた所これだけの種類を見つける事ができました。





「おっ、これは自分のと同じだ!」という方もいれば、「えっ、これグリーンなの??」
という印象を受ける方もいるかと思います。
もちろん今回載せたのは一部であり、これ以外にも別のメダリオンを採用しているモデルが他にもあると思います。
しかし、各ブランド必ずしも独自のデザインをそれぞれ採用しているとは限らないようです。
その理由に関しては、次の6枚の写真をご覧頂ければと思います。

John Lobb

Edward Green

Tricker's

Alden

Crockett&Jones

Bonora
この6枚の写真はそれぞれ別ブランドではありますが、
実はよく見てみるとメダリオンが同じだったりします。
一見違うようにも思えますが、穴の大きさ、ピッチ、木型や革の雰囲気が若干違うだけで、
同じメダリオンを採用しています。
今回色々調べた結果、メダリオンの中でこのデザインを使っている物が1番多く、
特に定番モデルを中心に使われていました。
しかし、このメダリオンとは一体なんなのでしょう?

ブランドロゴ? 家紋? カントリーサイン? ・・んー、何かのメッセージ??
ビスポークの靴だと動物の顔やイニシャルが施されてるのをたまに見かけたりします。
上の写真のタイプは鳥類のようにも見えますよね。
靴の古い歴史を考えると、まるでナスカの地上絵のような悠久のロマンさえ感じてきます。
(トリッカーズにいたってはハート形にも見えますね)
今回、靴特集を組んでいる本や雑誌、ネットなど色々な媒体で調べては見たものの、
残念ながら現時点で名称や由来を知る事が出来ませんでした。

しかし、機能面ではこのメダリオン、そして後ろ側に施されているパーフォレーションも
通気性を保つために作られたというしっかりとした理由を持っているようです。
由来などは今後も調べてみる事にしまして、
せっかくなのでここからは色々集めたメダリオンの画像をご覧になって頂ければと思います。
ちょっと趣味的な要素もありますが、軽くお付き合い頂ければ幸いです。


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JohnLobb JohnLobb JohnLobb



JohnLobb JohnLobb JohnLobb



Church's Cheaney George Cleverley



Crockett&Jones Crockett&Jones Crockett&Jones



J.M.Weston Lloyd Loake



Eduard Meier Corthy Saint Crispin's



Johnston & Murphy Yanko Allen Edmonds
いかがでしたでしょうか?
全体的な印象としてはジョンロブやグリーン、クロケットなどはメダリオンの数が豊富で、
逆にチャーチなどは1種類しか見つけられませんでした。
先にも少し述べましたが、市場にはまだまだたくさんのデザインの靴が出回っていると思います。
もしかしたら、廃盤になってしまってもう見られないものもあれば、
今後なくなってしまうレアなものもあるかもしれませんね。
WEB SHOPPING でもいくつかメダリオンの靴を取り揃えています。ご興味がありましたら、ぜひご覧になってみてください!
(最後はレアなシュナイダーのメダリオン)
靴は千差万別・多種多様な世界。
複雑なデザインのものがあるが故、普段あまり目につかない所にピントを合わせてみるのも面白いと思います。
明日履こうと思っている靴
週末に磨こうと思っている靴
はたまた、春先に新しくご購入を考えている靴
普段あまり気にしない部分に少し目を向けてみて
色々参考にしてみてはいかがでしょうか。
(
BENCH MARK 馬場 )